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FXはリスクリワード管理で勝てるのか?

FXをされている方は「リスクリワード」という言葉を一度は聞いたことがありますよね。

リスクリワードとは、

1回のトレードにおけるリスク(損失)とリワード(利益)の比率

のことです。つまり、

1回のトレードの損失に対して、どれくらいの利益が見込めているか、

と言い換えることができます。

FXで勝ち続けるためにはいろいろな要素がありますが、このリスクリワードを考えず勝ち続けているトレーダーは限りなく少ないと思われます。

こんな人に特に見て欲しい記事です

・リスクリワードを気にしたことない人

・FXで勝ち続けられない人

・FX初心者の人

これらの特徴に当てはまる方はぜひこの記事をお読みください。

リスクリワードとは

答え

リスクリワードとは損失と利益の比率のこと

リスクリワードはリスクリワードレシオ、損益比とも呼ばれます。

既に完了したトレードでは、1回のトレードで許容した損失に対してどれくらいの利益を得られたかのかを表しています。

またこれから行うトレードでは、1回のトレードで許容する損失に対してどれくらいの利益を見込めるかを分かりやすく比率で表すことができ、トレードの際の戦略として用いられます。

リスクリワードが高い場合、1回のトレードにおいて低いリスクで大きな利益を獲得することになります。

一方でリスクリワードが低い場合、1回のトレードにおいて許容するリスクに対して利益が少ないことになるため、損失が続けば破産するリスクが高くなります。

パニックス
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FXで勝てていない人はぜひトレードを見返してみてください!

リスクリワードは重要なのか

答え

FXに一番重要な資金管理に影響するため、とても重要!!

リスクリワードを完全に無視できるトレーダーは、勝率100%を叩き出せる人だけだと言えます。

しかしそんなトレーダーって存在しませんよね。

プロトレーダーでさえいろいろなニュースサイトで情報を集めても、相場が予想と反する動きをして負けることがあります。

過去の相場分析の結果、間違いなくここは上昇する!と判断しても、エントリー直後に逆行して損切になることってありますよね。

このようにFXは負ける要素は無限と言ってもよいほどあるのに、獲得する利益がちょこっとしかなかったら、いつか口座資金が底をつき、破綻してしまいます。

利益はトレードを頻繁に繰り返して少しずつ稼ぎ、負けた時はこれまで稼いだ分、あるいは口座資金丸々一気に吹っ飛ばす、いわゆる、”コツコツドカン”はリスクリワードが「1以下」になります。

特にFX初心者は利益を失いたくない気持ちが先走って、コツコツドカンのトレードをしてしまいがちです。

結果が出ていない人こそリスクリワードの重要性を再認識し、自身のトレードに反映させましょう。

パニックス
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リスクリワードが「1以下」でも利益を残す方法もあります。

しかしFXで勝てない人や初心者の人は避けることをオススメします。

リスクリワードの計算方法と目安

答え

リスクリワード=平均利益÷平均損失

リスクリワードは「2」や「3」がオススメ

リスクリワードは損失と利益の比率ですので、

平均利益÷平均損失

の計算式で算出されます。

リスクリワードが「1」の場合、損失と利益が同じ比率になります。

1回のトレードで許容する損失が1万円に対して、獲得利益は1万円となります。

リスクリワードが「2」の場合では、1回のトレードで許容する損失が1万円に対して、獲得利益は2万円となります。

1万円が無くなるか1万円を得るか、1万円が無くなるか2万円を得るか、獲得利益に2倍の差がありますね。

したがってリスクリワードも2倍の差となります。また、

リスクリワードの目安として、「2」または「3」

が推奨されています。

1回のトレードで考えると損失1万円に対して利益が2万円または3万円ですが、トレードを何度も繰り返していくと損切をすることがでてきます。

しかしリスクリワードが「2」以上だと、口座から出ていく資金よりも溜まっていく資金の方が早くなるため、破産する可能性が低くなります。FXの世界では、

1年間の収支がプラスのトレーダーは全体の30%程度、

そのうち5年間の収支がプラスのトレーダーは全体の1%、

と言われています。つまり全体の99%のトレーダーが収支がマイナス、あるいは破産して相場から退場していることになります。

リスクリワードを「2」以上を目指すことは、この難しい世界を長く生き残っていく手段の一つになるはずです。

パニックス
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リスクリワード「1」以下で勝てていない人は、

一度「2」以上を目指してみてはどうでしょうか。

リスクリワードと勝率は違うのか

答え

リスクリワードは利益と損失のバランス

勝率は勝ったトレードの割合

ここまでリスクリワードの重要性について述べましたが、初心者の人の中にはリスクリワードと勝率が混同している人がいます。先述の通り、

リスクリワード=平均利益÷平均損失

ですが、

勝率(%)=利確したトレードの数÷全てのトレードの数×100

となり、全く別のものです。

例えば10回トレードを行って7回利確できた場合、

勝率(%)=7÷10×100=70%となり、勝率は70%です。

つまりリスクリワードとは1回のトレードにおける利益と損失の比率であり、勝率とは全体のトレード回数に対して勝ったトレードの割合を指します。

このようにリスクリワードと勝率が違うことはお分かりいただけると思いますが、ここで注意点があります。それは、

勝率は獲得したpips数やその獲得したpips数に対して負ったリスクが加味されていない

という点です。

つまり1pipsを獲得するために損切幅を10pipsに設定していた場合、リスクリワードが1:0.1とかなり悪かったとしても、その1pipsを利確できれば勝率は上がるということです。

例えば勝率70%の手法があるとして、利確1pips損切10pipsのトレードを繰り返すとします。

1回目のトレードでいきなり損切になりました。そうすると損失を取り戻しプラマイゼロにするには10連勝する必要があります。

これは確率にすると2.8%です。

当然10連勝する前に損切になる可能性もあります。

するともっともっと損失を取り戻せる確率は低くなります。

FXをすでにやっている人はお分かりの通り70%という勝率はかなり高く、また数回のトレードでなら勝率70%を達成できても、長期間安定して達成する事は極めて難しいです。

逆に利確10pips損切1pipsのトレードを繰り返すとします。

リスクリワードは1:10ととても良いですが、損切幅が1pips(スプレッドは加味しない)だとすぐに損切になり、勝率がかなり低くなることが予測できます。

また10回連続で損切になったとしても1回の利益で取り返せると考えることもできますが、実現の可能性は極めて低いですよね。

まとめるとリスクリワードと勝率は全く違うもので、双方のバランスが重要だということです。

パニックス
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勝率が低すぎるとメンタルに影響が出てくるため、

ある程度の勝率は必要だと考えます。

リスクリワードの考え方を自身のトレードに反映する

ここまで述べてきたリスクリワードの考え方を自分のトレード手法に組み込む際に、以下のことを意識してみてください。

エントリー前にリスクリワードを確定させておく

つまり損切ポイントと利確ポイントをあらかじめ設定しておくということです。

このように決済注文を入れることは誰でもやっていると思われますが、損切10pips利確20pipsというようにリスクリワードが1:2以上となるように注文を入れるということです。

基本的に損切ポイントも利確ポイントも一度決めたら動かしませんが、特に損切ポイントは変更してはいけません。

ではどんな相場でもリスクリワードが1:2以上となるように、何も考えずに固定すればよいのかと言われるとそうではありません。

もちろん相場の状況によって1:3が良いこともありますし、1:1が良いこともあります。

こちらの画像をご覧ください。

キレイな上昇トレンドを形成しています。

★の部分で買いエントリーを狙おうとしておりますが、

損切ポイントは押し目ライン(ピンク線)の少し下がセオリーですね(赤線)。

では次に利確ポイントを考えますが、リスクリワードを1:2と固定したとすると青線①の位置になります。

まだまだ上昇する可能性があればこれで良いのですが、直近の高値が過去に何度も意識されている価格帯(黒線)である場合、リスクリワード=1:1のライン(青線②)で利確しておいた方が、黒実線から反転下降する可能性を考えると無難ですよね。

つまりリスクリワードを1:2にしようとすると勝率が下がり、リスクリワードを1:1にすると勝率が上がることが分かりますでしょうか。

このようにリスクリワードと勝率には反比例の関係があり、相場の状況に応じてリスクリワードと勝率のバランスを考える必要があるのです。

次のこちらの画像をご覧ください。

同じく★の部分で買いエントリーを狙おうとしております。

損切ポイントは押し目の少し下だとして、利確ポイントを直近の高値にするとリスクリワードは1未満になります。

このようにリスクリワードが悪い場合は無理してエントリーせず、次のチャンスを待ちましょう。

ピラミッティングでリスクリワードを上げる

ピラミッティングとは、現状のポジションが含み益である場合に、次々と同じ方向へポジションを取り積み上げる手法です。

トレンド相場で状況に応じてポジションを重ねていきます。

ロットを入れ方は3通りあります。

① 徐々にロット数を減らす

一番基本的な手法です。

相場がエントリーした方向へ伸びると一番最初のポジションは大きな利益を望め、また相場が反転しポジションがマイナス域に突入しても、損失を抑えることができます。

② 徐々にロット数を増やす

最初のロット数を抑えて余剰資金を確保し、相場の状況を見ながら押し引きを考えることができます。

最初の方でポジションがマイナス域に突入しても損失はかなり抑えられますが、ポジションが増えてきた場合は含み損のスピードが速くなるため資金管理が重要です。

③ 最初のロット数と同じロット数を入れ続ける

①と②の良いとこどりで、リスクとリターンのバランスが良いです。

以上のような特徴があります。

画像は4時間足で★印でエントリー、リスクリワードは1:1となるように決済注文を入れています。

続いて1時間足に切り替えると、4時間足以上に細かく波打っていることが分かりますね。

ピラミッティングでは黒丸印がある谷の部分で買いポジションを入れていきます。

すると4時間足を根拠に設定した利確ポイントまで相場が上昇した場合、値幅は変わりませんが獲得pipsが大幅に増えるため、最終的に利益ベースでリスクリワード1:1をはるかに超えることができます。

手法についてはピラミッティングが慣れていない人やFX初心者の人は、「③最初のロット数と同じロット数を入れ続ける」をオススメします。

ここまで説明した中でお気づきの通り、ピラミッティングの注意点は以下の2点です。

・トレンドが発生している相場でしか使えない

この手法はトレンド相場においてトレンドに乗ることで得た含み益を利用しています。

つまりトレンドが観測できないレンジ相場ではこの手法を使えません。

またトレンド相場でしか使えませんが、トレンド転換のタイミングに気を配る必要があります。

トレンド転換後は新しいポジションからマイナス域に突入します。

余剰資金や相場の状況を確認し、必要があれば損切を考えましょう。

・資金管理が重要

1つだけのポジションを持つ場合に比べて、資金管理が複雑になります。

また先ほども述べたようにトレンド転換によりポジションが次々と含み損へと変わります。

これは一時的な調整の反転なのか、それとも本当にトレンド転換をしたのか、この判断をしている間にも含み損が増えていき精神的にも苦しくなります。

「ここまで来たら損切」というようにルールを決めて、次のトレンドが来るまで待つことも大事です。

リスクリワードを意識して「長期的」に勝つ

今回はFXはリスクリワード管理で勝てるのかについて解説しました。

勝率は過去の相場を基に計算しているため、これからの相場でも同じような勝率が出せるとは限らず、勝率のアップダウンは自分自身でコントロールが難しいです。

一方でリスクリワードは金額やpips単位で決めることができ、コツコツドカンを防いだり、一度の利確で損切数回分を取り返せるなど、それぞれ良し悪しはあれどFXで重要な資金管理を行うことができます。

ぜひリスクリワードの考え方を今後のトレードに活かしてみてください。

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